猫に危険な『食べ物』『植物(花)』ってなに?愛猫を守るために知っておこう!対処法はどおすればいいの?

猫

最近友人の猫が急に体調が悪くなり死んでしまいました。原因は『ゆり』の花だった様です。友人が自分が知らなかったために猫を死なせてしまったと落ち込んでいたため、今回は、『猫に悪い食べ物』『猫に危険な植物(花)』についてまとめてみました。猫を危険から守りたい方は参考にしてください。

実際に猫が『食べてはいけない食べ物』は200種類以上あるそおです。




目次

猫に危険な『食べ物』って何!?

猫に危険な『食べ物』を危険度ランキングに分けて解説いたします。

危険度(高)・・・死亡の恐れなどがあり危険な食べ物
危険度(中)・・・量や状況によっては危険な食べ物
危険度(低)・・・適量なら問題ないが過剰な摂取で危険になる食べ物


危険度(高い)の食べ物


ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラなど)

玉ねぎ

玉ねぎに含まれるアリルプロピルジスルファイドなどの成分が赤血球を破壊します。これにより溶血性貧血、ハインツ小体性貧血を起こし死に至る場合があります。 玉ねぎを煮込んだスープなど、エキスが出ているものも危険です。


その他の植物

ねぎ類以外では、ゆり科植物が仲間として該当します。玉ねぎ、長ネギ、ニラ、ニンニク、エシャロット、ラッキョウなどが該当します。
※それぞれ毒性成分の含有量が違うため、危険度は異なります。


カカオ類(チョコレート、 ココアなど)

チョコレート

カカオの成分であるデオブロミンが中枢神経を刺激する毒素となる。デオブロミンとは、カカオの香り成分の1つ。カカオ含有量の高いビターチョコほど猫には危険になります。


人間用の医薬品、栄養補助食品、サプリメントなど

サプリメント

人間用に処方されたものを獣医師の許可無く与えるのはとても危険です。アメリカ国内のペットの事故の第一位は人間用の医薬品によるものです。鎮痛剤、風邪薬、抗うつ剤、栄養補助食品によるものがもっとも多いとの報告があります。


レーズン、ぶどう

ぶどう

アメリカの調査機関により猫には有害性があると認められました。しかし因果関係はまだはっきり解明されていません。同じ量を摂取しても、重い症状の出る猫もいれば、全く平気な猫もいるそうです。臨床結果では有害である事が立証されているため、避けるべき食材といえます。


アボカド

アボカド

アボカドに含まれるペルジンが犬や猫には毒になります。 ペルジンは果実だけではなく、葉、種子、樹皮にも含まれています。


対処方法

危険度(高)の食べ物を食べて猫の調子が悪くなった場合は最悪『死』に至る場合があります。家庭で出来る事はそれほど多くありません、元気がなくなった場合はすぐに病院に連れていきましょう。



[more2]


危険度(中)の食べ物


にんにく、ガーリックパウダー、ガーリックオイル等

にんにく

玉ねぎと同じアリルプロピルジスルファイドなどが含まれているため、 溶血性貧血、ハインツ小体性貧血を起こします。 摂取すると赤血球に若干の変化はみられますが、玉ねぎほど含まれてはいないため、 酸素収容力に問題が起こるのは大量に摂取した場合に限られる。


アワビ、トリガイ、サザエ、トコブシ

あわび

光線過敏症になる。特に3~5月頃は貝の毒素が強いため危険です。毛の薄い耳に症状が現れやすく、腫れやかゆみが生じる。 場合によっては壊死する事もあります。


スルメ

スルメ

スルメは胃で水分を含み膨張します。10倍以上に膨れる事もあるそうです。膨れたスルメは腸を通過する事が出来ず、また食道に詰まって吐く事も出来ずという、危険な状態になります。


豚肉(生)

豚肉-生

生の豚肉には、寄生虫(トキソプラズマ)が潜んでいる可能性があります。猫の体内でトキソプラズマが完全に成長します。


硬い骨、鶏、鯛の骨等

鶏の骨は鋭くとがった状態に割れるため、喉や消化器官を傷つける恐れがあります。鯛の骨も大変堅いため、鶏の骨と同様に危険です。


アルコール

嘔吐、下痢、 中枢神経系の抑制、ふるえ、昏睡、アシドーシス( 意識障害、血圧低下、痙攣、呼吸障害)などになるため危険です。


カフェイン

お茶、コーヒー、コーラなどに含まれています。心臓や神経系への異常が起きるため危険です。


イースト

生のイーストは、食後に胃で膨張するため危険です。また、生のイーストは アルコールを形成するので、アルコール中毒をもたらす危険もあります。


危険度(低)の食べのも


とうもろこし、ナッツ類、こんにゃく等

とうもろこし

消化不良、下痢を起こすため危険です。


イカ、タコ、貝類、甲殻類、アサリ、ハマグリ、シジミ、エビ、カニ、コイ、マス、ニシン等(特に内臓に注意)※全て生の場合に限る

生の貝類や甲殻類を大量に摂取すると、酵素チアミナーゼ (アノイリナーゼ)がビタミンB1を分解するため、 ビタミンB1(チアミン)欠乏症を発症する恐れがあります。加熱すると酵素は破壊されて安全になります。

いか


青身の魚(サバ、アジ、イワシ等)

鰯

過食すると、青身魚の不飽和脂肪酸により、体内の脂肪が酸化して 「黄色脂肪症(イエローファット)」になります。特にビタミンEが欠乏するとなりやすい。


レバー

過食すると、 ビタミンA過剰症になる。


ピーナッツ

油分が多い。50%以上が油分でできています。人間用に加工されたものは、塩分が付着している場合もあります。マグネシウムを多く含むため、結石の原因にもなります。


ほうれん草

シュウ酸が結石の原因になります。シュウ酸はアクに含まれる成分なので、茹でたりしてアクを取るとシュウ酸も減らす事ができます。


野菜類、おからなど

野菜に含まれるセルロースを消化でいないため、大量に摂取すると胃腸の負担になります。適量なら体に良い食材です。細かく刻むなど工夫をすると負担を減らせます。


まとめ

危険度(高)の食べ物については特に危険です。誤って猫が食べてしまった場合にはすぐに病院に連れていきましょう。