【バスの生態】バスの生態を理解して釣果を上げよう!産卵時期・適水温・聴覚・味覚・視覚等【まとめ】

ラージマウスバスについては、アメリカで多くの論文が発表されており、比較的多くの情報が分かってきていると言われています。バス釣を行う上で、バスの生態を把握することは釣果を左右する大きな要因になります。今回は、そのバスの生態について分かっていること、また、バスを飼育していた経験から、実際にバスを観察して分かったことも合わせてご紹介させていただきます。



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バスの食性

先ず、ルアーフィッシングでバスを釣る場合、ルアー選定にも大きく関わるバスの食性についてご紹介させていただきます。実際に、バスはどの様な餌(ベイト)を捕食しているのかについてご紹介させて頂きます。


バスは何時からリアルベイトを捕食しはじめるの!?

バスは生まれたばかりの時は、リアルベイトを捕食することができません。卵から孵ったばかりのバスはヨークサックという栄養分で生き延びます。その後、プランクトンを捕食し、1年目の夏頃から魚等のリアルベイトを捕食するようになると言われています。その際の体長は、約1.5~2インチ(約5cm)程度と言われています。


バスは共食いするの!?

バスは共食いします。幼魚の時は、早期に孵化したバス(大きい)が遅れて孵化したバス(小さい)を食べます。また、成魚になっても、大きなバスが小バスを捕食します。ルアーで釣りをしていると、バイト(釣れた)小バスに大きなバスがバイトしてくる場合もあります。

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バスの適水温

バスが生きることが出来る水温は3℃から38℃と言われている。特に22℃~27℃程度でバスは高活性になると言われています。これ以外の温度では、バスは活性が下がると言われています。従って、春、秋はバスが最も高活性になります。夏は水温が上昇するため、温度の低いシェードやディープに移動します。また、冬になり水温が5℃を下回ると極端に活性がさがり、捕食することもなくなる場合があります。

実際に、私が飼育していたバスは、冬になると水槽内に餌として与えたエビすら食べないでじっとしていました。捕食しても、数週間に1回程度にとどまり、挙句の果てには、その水槽内のエビがバスを突いたりもしていました。それでもバスはそのエビを捕食することはありませんでした。



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バスの遊泳力


バスは瞬発力がある

ラージマウスバスを使用した実験では、3.29±0.92 TL/sec 以上の水流では遊泳の持続が不可能であったと報告されています。しかし一方で、ベイトを与えた場合、最高遊泳速度・加速度はそれぞれ5.8 TL/sec、8.5m/sec^2となったと報告がありました。この結果より、ラージマウスバスは、持久力よりも瞬発力に長けると言えるのではないでしょうか。従って、ルアーを餌と感じた場合は、かなりのスピードで捕食を出来ると考えられます。


TL/secの意味

対全長比速度:魚などの泳ぐ速度を魚の全長に対する比率で表したものです。

例えば、
全長が10cm の魚が20cm/sec で泳げば、2TL/sec となります。
全長が1m の魚が2m/sec で泳いでも、2TL/sec となります。



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産卵


体長はどれくらいから産卵するの!?

ラージマウスバス(Micropterus salmoides)の場合、1歳以上かつ10ins.(約25cm)に達したものは産卵が可能です。


一回の産卵でどれくらいの量の卵を産むのか!?

ラージマウスバス(Micropterus salmoides)の場合、一匹の雌バスは2,000~7,000個/lb(BW)の卵をお腹にかかえるそうです(平均は4,000個/lb(BW))。 そして一回の産卵でそのうちの数百個を産みつけ、その後また他のネストへ向かい産卵を行います。一つのネストを複数の雌バスが使うこともあり、これによって一つのネストに数百から数千の卵が産み付けます。


バスの卵はどれくらいで孵化するのか!?

ラージマウスバス(Micropterus salmoides)の場合、18℃で10日、26℃で5日だそうです。


孵化した稚魚はどれくらいで親離れをするのか!?

ラージマウスバス(Micropterus salmoides)の場合、ヨークサックが無くなり0.5~1ins.の大きさになる孵化後1~2週間頃に巣離れをします。実際には、2~4週間程度かかる個体もありようです。巣離れをするまで巣の中で雄バスに守られながら育ちます。


秋に産卵するバスもいる

秋に産卵するバスもいるそうです。バスの生殖腺は秋季にも十分発達しており、水温等条件が揃えば秋季の繁殖行動もありえるといわれています。ちなみに、春の産卵をファーストスポーン(first spawn)、秋の産卵をセカンドスポーン(second spawn)と呼んでいます。


バスの卵を捕食する生物

バスの卵を捕食する生物として、ブルーギル、ヨシノボリ、ウグイ、オイカワ、コイ等が確認されているそうです。



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聴覚


ブラックバスの聴覚

バスはエサを探す時、聴覚による音の感知や側線を利用した振動の感知が大きな役割を担っています。先ず、バスの耳についてですが、バスもヒトと同様耳をもち、音を聞くことが可能です。ただし、ヒトの耳が外耳(耳掃除をする部分)・中耳(鼓膜の中)・内耳(うずまき管や半規管がある部分)から構成されるのに対し、バスの耳は内耳のみで蝸牛(うずまき管)もありません。さらに、主にヒトは外耳から入ってくる空気の振動を音として感知しますが、バスは浮き袋の振動も利用して音を聞くという点でもヒトと若干の違いがあります。

従って、釣行をする際には、バスを警戒させない様に静かにポイントに近ずく事が有効です。また、音を発生させるルアーは、バスにとって有効であるといえるのではないでしょうか。



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味覚・臭覚


ブラックバスの味覚・嗅覚

バスの鼻孔は他の魚と同じように2対、つまり計4孔あります。前の鼻孔から入った水が後ろの鼻孔から抜けるという仕組みです。なお、ヒトと違って鼻腔と口腔が分断されているため、鼻で呼吸することはできません。匂いはルアーの存在を知らせる働きをもちそうですが、音と違って伝導速度が遅い分、効果が高いとは言えなかもしれません。

バスがルアーを口にくわえている時間を長くするための手段として効果があるということはKeith博士の研究で示されています。また、味覚について、ヒトの味覚細胞は舌にありますが、ブラックバスの場合は喉、エラ、歯間、口蓋、口の横側にあります。



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視覚


ブラックバスの視野はどのくらい!?

ブラックバスは他の魚と同様に眼が横についているため、真上、真下、真後ろ以外の広い方向を見渡すことができます。横方向の対象物は十数メートル、正面の対象物は数十センチメートルまでの距離にないと焦点を合わせることができません。また、釣りあげられて水から引き上げられたバスが見ている光景は、我々がゴーグル無しで水中に潜ったときのようにぼやけているそうです。


ブラックバスの色覚

ブラックバスの網膜もヒトと同様にかん体細胞と錐体細胞(視細胞と総称します)をもっています。(かん体細胞は暗所で活躍しますが色の識別はできません。錐体細胞は明所で活躍し、色彩の識別が可能です。)視細胞は視神経につながっており、網膜に達した光を視細胞が感知するとその情報が視神経を通じて脳に伝えられることで視覚が発生します。

ヒトの錐体細胞には「赤・青・緑」を感知する3種類(赤錐体・青錐体・緑錐体と呼びます)があり、これらの細胞の興奮の組み合わせにより脳は様々な色を識別します。色を識別するためには2種類以上の錐体細胞が必要であり、ヒトは3種類の錐体細胞をもつので色を識別できます。

ブラックバスについては、Keith博士の書籍「Knowing Bass(The Lyons Press)」によれば、バスは2種類の錐体細胞(赤・緑)をもつと考えられるそうです (正確に種類数を示した論文はまだないそうです)。 つまり「色を識別するためには2種類以上の錐体細胞が必要である」という原則に則して考えれば、ブラックバスも色を識別できるということになります。細かいことをいうと、色の識別には錐体細胞の種類数以外に錐体細胞からの刺激を色として識別する能力を脳が持ち合わせている必要がありますが、Keith博士は先の書籍の中で「Don McCoy博士の研究から、バスの脳は色を識別すると考えられ、特に波長540nm(黄緑色)および610nm(橙色)の光の識別力が高い」と述べています。

また「ブラックバスは青を識別できない」という論がありますが、バスの錐体細胞が赤・緑の2種類であろうというKeith博士の考え方により説明できますし、Don McCoy博士の研究でもそのような結果が出ているそうです。

では、より具体的に、ヒトの眼に映る各色はバスの眼にはどのような色として映るのか。これもKeith博士の書籍“Knowing Bass(The Lyons Press)”からの引用となってしまいますが、赤・緑や濃い黄色は赤・緑・黄として、薄い黄色やピンクは色ではなく単なる明るい物として、濃い青や紫は暗い影(灰色や黒色)として映るそうです。


まとめ

いかがでしたか!?今回は、バスの生態と題して、現在までに論文等で分かっている事をご紹介させて頂きました。これらの生態を理解し、今後の釣行に生かしてみてください。

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